ザルツブルク音楽祭 モーツァルト「レクイエム」演奏旅行 ブログ風日記
2010年8月2日 私はザルツブルグからフランクフルト空港経由で無事15時成田着のANA機で日本に帰国しました。久々の新鮮な魚介類も美味しかったのですが、漸くランケーブルで繋がったノートパソコンと時差ボケの力を借りまして、且つ、とある方の「アンタのブログ長いのよねぇ・・・」の御意見を参考にさせて頂いて2日分ずつ小出しで日記公開をして参ります
御興味のある方だけお読みくださいませ
ザルツブルグ音楽祭出演の為の演奏旅行日記 ブログ風
7月25日 快晴 出発前日
酷暑の中朝6時にアルの散歩済ませて旅支度! 家内と近所のファミリーレストランで朝食を取り、一旦帰宅して車で大荷物を搭載して先ずは溝の口のマルイへ!・・・でバーゲンの魅力に負けて少々買い物などを済ませ奥沢オラトリオ合唱団へ向かいました。この合唱団に私が伺うのは2ヶ月ぶりなんですが、いつもこの合唱団の練習をサポートしてくれていて、間もなくハンガリー留学に旅立つ若き合唱指導者中村君の指導力に感心しつつも少々気を引き締めて練習し、17時過ぎに奥沢を出て成田の前泊のホテルへ向かいました。意外にも道はガラガラで18時にはホテルに入ることが出来ました。ところが持参したノートパソコンの調子がイマイチで悪戦苦闘し、諦めて夕食でもして来ようと外に出たんですが、ホテルの周りには何も無く仕方無しにホテルのビュッフェ形式のレストランで済ませたんですが・・・超高く、元を取ろうとついつい食べすぎちゃいました。その後ザルツブルグに持って行く荷物と帰国後に直行する福島県いわき市での合唱講習会の荷物を手分け整理して車に収納しまして、24時過ぎには就寝! ベッドはセミダブルで快適!!
7月26日 快晴 出発当日
朝6時半に起床 何とか繋がったパソコンでブログを更新していると、旅行に同行する大門から既に空港に居るから早く来いとの訳解からん携帯メールに大笑いするも無視!
朝食はまたまたビュッフェ形式で少々食べすぎた。朝8時40分にホテルを出て空港へ。大門とツアーコンダクターの遠藤氏と合流してチェックインしようとするも私の機内持ち込みの手荷物が重すぎてひと悶着! その後ラウンジで大門と馬鹿話ししていると、これまた悪友の萩原かおりからの電話! 来年は卒業30周年だから大門と二人で同窓会の計画を練って来いとのお言葉。もうそんなに経つのか・・・
大門と遠藤氏はオーストリア航空でウィーン経由でザルツブルグへ、私は帰りの日程の違いから全日空機でフランクフルト経由でザルツへ夫々向かうこととなりました。機内は簡略的では在るが快適だけれど、シートの広さは以前のオーストリア航空の方が広かったかなぁ!? しかもあのコーヒーは目茶苦茶美味かったけど、全日空の方は機内食は二重丸だけど、コーヒーは??
機内でどうも肩凝りが酷いのでファイテンのラクワと忘れてきていたサングラスを購入! ANAカードで買うと10%割引でマイルも溜まるのが嬉しい!! 機内の映画「人間失格」と「カンガルーのお話」を見ました。カンガルーの雄って本当に大変な求愛活動を強いられてるんだなぁと同情しちゃいます。国の象徴として守る人もあり、害を及ぼすとあれば直ぐに射殺され食肉とされてしまうカンガルー・・・俺も食肉にされないように良き行いを心掛けなければ・・・
さて、いよいよフランクフルト到着直前になって乗り継ぎ時間にそれ程余裕が無かったことに気が付いた。キャビンアテンダント(スチュワーデス)によれば乗り継ぎの案内をする者が待っているので従って行って欲しいとの事。預けた荷物はちゃんと運ばれるから大丈夫との事。さぁ、実はここからが地獄の一丁目でありました! ドイツ人の案内係の若いスポーツマン風の兄ちゃんがとにかく走れ走れと私を急かす! お陰で普段のアルの散歩の倍くらいの距離をほぼ全力疾走させられた(御存知の方はフランクフルト空港の端から端までと思ってください!)! 当然の事ながら汗だく!汁だく!油だく! そして無常にもこの努力は報われることは無かったのであります。全日空機が到着した次点で既にこの飛行機は離陸してしまっていたのでした。直ぐに次の飛行機に乗換えをさせてもらうことに・・・しかしとにかく田舎町のザルツブルクに行く飛行機なんてそうは無いのでして! 現地時間(日本との時差-7時間)17時20分にフランクフルトを経つ筈だったのに、何と次の飛行機は21時20分発・・・むしゃくしゃして買うわ食べるわ・・・流石に明日のソリスト合わせを思うと自棄呑みは出来ない!それにしても仮にも爆走させるんなら飛行機を待たせとけって思うんだが・・・これも日本人的発想なんだろうか!? お陰でわざわざミュンヘンから駆け付けて私と面会をしてくれる筈だった初代サポートセンターのS平君との面会も儘ならず本当に申し訳ないことをしたが・・・ここだけの話ですが・・・どうやら彼は噂のGFと一緒だったとの情報が入り何となく心が浮き立つ! 上手く行ってくれれば良いが、どうなんだろう。
さて、今までにもヨーロッパでは不条理な目に幾度と無く合って来たから今回のトラブルは言う程のショックは無いけれど、歌の本番前ともなるとそうそう心穏やかでも居られません。漸くボーディングタイムに成り、小さな小さなプロペラ機までバスに乗せられ、漸くザルツブルグの空港に着いたのが22時過ぎ! 遠藤氏の空港出迎えにほっとしつつホテルに到着すると、決して豪華なホテルとは言い難く、ベッドもかなり狭いけれど、まぁまぁ寝易そうで一安心! そこへお母様とヨーロッパ旅行中の弟の志朗夫婦の友人からレクイエム本番のコンサートを聴きにミュンヘンから来るとの携帯メールあり!。荷物整理も適当にして、ばったりとベッドに倒れこんで就寝しましょう。あすは朝11時からソリスト練習したいとのマエストロからの伝言に愕然!それにしても長い一日だったなぁと思ったら、時差の関係で7時間分長かったんだよね!?
さて明日からの珍道中も是非前向きに楽しみながらでないとやってられそうに無いぞ!!
(つづく・・・やっぱ長いよね)
7月27日 雨模様 大門が傘を買った直後から快晴
室内の温度は適温 クーラー無しと言うのが有り難い! お陰で朝6時まで爆睡! 乾燥しているせいで昨夜の洗濯物もすっかり乾いています。朝食前に少し身体を動かしておこう。何故か部屋には何も置いていない分かなり広いスペースがあり、柔軟体操には持って来いの広さがありまして、良し悪しです・・・
朝食はやはりビュッフェ形式(汗)・・・少し控えめに、しかしガッツリと頂きました。朝食後大門&遠藤&私でホテル界隈のスーパーマーケットで水等の生活必需品のお買い物。かなりでっかいマーケットで品揃えも豊富だし、また来ようかな。
そしていよいよ11時からは本番の指揮者のツィフラー氏の指導によるソリストの稽古!我々は雨のそぼ降る中、市バスに乗って指定された場所に急行した。教会でのオルガンコンサートの合間に我々の待つ練習会場に現れた指揮者のツィフラー氏の細かな指示を受けつつ、改めて、この指揮者の確かな音楽性と深い理解と豊かな人間性を認識させられましたが、我々もそこそこの出来だったようで明日のプローべは免除され、本番前日のオケ合わせのみでOKとなりました。余裕の出た我々は前述のツィフラー氏が指揮をされ、ドームの合唱団&オーケストラと言う我々のレクイエムの際にも共演して下さるメンバーによるモーツァルトばかりの演奏会があるとの事でチケットを買い求め、演奏会の本番の会場の下見と、氏の指揮振りを拝見することにしました。直ぐにホテルに帰ろうと思ったんですが、結局は暫くの間街中を散策し、昼御飯を3軒くらいの店で分割して取りまして、
ホテルに戻ったのは15時半過ぎ! 演奏会までしばし休憩とばかりベッドに倒れこむと何と1時間も昼寝をしてしまいました。慌てて着替えて待ち合わせしている階下に行くとなんと私が一番乗りだったようだ。再び市バスに乗って街中へ! 開場30分前に行くと既に会場はかなり埋まっていた。音楽会そのものは決して程度の高いものではなかったかなぁ。前半プログラムのヴェスペレは歌った事無い人が多いんだなぁと手に取る様に解かる程、声楽陣は合唱もソリストも不安が一杯でした。しかしそこは2日と空けずにモーツァルトを演奏し続けている彼らのこと、各節の間にオルガンのごく短い即興演奏が入り、それが各節の最初の音の音取りと雰囲気の導入の役割を見事に果たすなど構成は見事です。指揮者の棒も非常に解かり易く音楽的で先ずは一安心。後半の戴冠式ミサ曲は祭壇の両端の高い場所に儲けられた2台の大きなパイプオルガンに夫々奏者が登って行き、向かって左側にはヴァイオリンとオーボエ、右側にはチェロとソリストが陣取り、聴衆のやや左後方の高い場所にはホルン・トランペット・どうやって運んだのかティンパニーが設置され、なかなか魅力的な音空間が作り出されていた。グローリアとクレドの間にはKV278の教会ソナタが演奏されたのも流石だなぁと感じました。確かにCD等でも聴いた事はあるが、教会のミサでこのミサ曲が使われた際には恐らくはここに説教が入ったと思われるので、この間奏曲を置いた意味合いは音楽的演奏効果以外の効果も充分にあったと感じています。そして前半の曲では楽譜にかじりつきっぱなしだった合唱団でしたが、中には誇らしげに暗譜で歌う者などあり、微笑ましかったが、合唱団としての力量には大いに疑問を感じざるをえなかった。今年の9月12日の洗足学園音楽大学夏の音楽祭での合唱の祭典(合唱指揮者)、来年5月の混声合唱団樹林の演奏会(指揮者)でこの戴冠式ミサ曲を演奏会に掛ける私としては大いに参考になった演奏会でした。この教会コンサートは開始時間も18時半からと、ヨーロッパとしては比較的早い時間に始まったので、我々は明日のソリスト練習もなくなったしとばかりに、ザルツブルグ留学生活の長かった大門氏の頓珍漢な道案内のお陰で普通の倍ほどの時間を掛けてザルツブルグ随一と言うレストランで美味しいビールと地元料理を満喫しまして、それでも22時半にはホテルの部屋に戻りバタンキュー! 明日は日本合唱指揮者協会の教会コンサートシリーズの資料集めの為に世界で始めて「きよしこの夜」が歌われたという教会に行って参ります。
7月28日 雨模様 後快晴 後雨
今朝は5時半に起き出して先ずは荷造り開始! なぜなら今日から冷蔵庫の有る部屋に移して貰える事になったんです。そしてシャワーを浴びてまたまたしっかりとした朝食を済ませ、全ての荷物をフロントに預けて、9時前にはホテルを出て、大門と二人日本合唱指揮者協会の使命を帯びて、ザルツブルグからローカル列車に乗って30分ほどの所にありますOBERNDORFと言う駅から徒歩10分ほどの場所にありますSTILLE NACHT KIRCHEを訪れました。ここは以前に亡き父とも訪れたことのある思い出の場所なんですが、本当に小さな町の小さな教会が正に世界的の注目を集めていることに改めて感動しました。お土産屋さんの伯父さんとの会話やそこでの土産物選びがまた本当に楽しいものと成りました。そしてそれ以上に我々の眼と心を奪ったのが教会から歩いて2分のところに流れるザルザッハと言うドナウ川の支流のザルツブルグ州を流れる川のほとりの風景でした。川向こうはドイツ! 我々は教会での取材を終えてしばしこの川べりを散策しましたが、もしも一緒に行ったのがこの大門でさえなかったら、「ここで一緒に暮らそうか・・・?」と言う言葉が素直に出てきてしまったに違いありません。本当に素晴らしい環境の場所で生まれた賛美歌なんだなぁと、思いを新たにさせられました。
今年のクリスマスには是非とも大切にこのOBERNDORFで生まれた不朽の名曲「きよしこの夜」の賛美歌を歌いたいと感じ入って居ります。その後我々は、パスポートも無しにヨーゼフⅡ世が架けたと言う「ザルザッハ橋」を渡って国境を越え、わざわざドイツのLAUFENの町まで行って昼食を取りまして、再び橋を渡ってオーストリアに戻り、再びローカル線に乗り、ザルツブルグに戻ってきました。長くザルツブルグに留学滞在経験の有る大門氏の案内でホテルに帰るべくバスに乗り込むと・・・いつまで経っても見慣れた風景の場所を通らないので大門に聞いて見ると、大門は「行きと帰りとルートが違うんだよ・・・」等とほざきながら「大丈夫これで良いんだよ!」と言っていたくせに・・・やはり我々は反対方向行きのバスに乗っていた事に気付かされました! 大門は「良い時間だったなぁ・・・お前とじっくり話も出来たし・・・」等とぼざきやがりましたが、とにかく普通の倍以上の時間を掛けて、バスの24時間乗り放題チケットを有効に活用しながら漸くホテルに帰ってきたのが15時でした。ザルツブルグから往復3時間もあれば往復できるこの旅は、もう絶対のお勧めコースです! 今回ツアーに御一緒される方々にはモーツァルトのレクイエムに集中して頂く為にもお声掛けはしませんが・・・
ホテルに戻って来ますと、フロントのお兄さんが「お部屋を変更してお荷物を新しいお部屋の方に入れておきました」との事。その部屋に入ってまず部屋番号の「110号室」にビックリ! やはり6月17日(おまわりさんの日)生まれの私は一生この関わりが消えないようでして・・・それにしても今度の部屋は冷蔵庫ばかりか部屋も広いしベッドも広い!一人で居るのが怖くなるような素晴らしいお部屋に変更されていまして、大門に自慢しますと、何と奴の部屋は初日から更に立派な部屋で寝起きしていたことを知り愕然とすると共に、この旅行社の自分への扱いを思い知ったのでした。もやもやとしながらも一時間ばかり休憩を取ってから、我々は近所のスーパーマーケットに水を買いに出掛けました。すると昨日も着たこのスーパーの真向かいの店がオーガニックな物を扱う専門店でまたまたしばし目と鼻の保養! そして再び水を買いにスーパーマーケットに戻り、冷蔵庫が使える喜びを噛み締めながらまたまた色々買い込んでホテルに戻りました。そして翌日以降の練習計画の再度変更が旅行社の担当者から知らされまして、戸惑いながらも、遠藤氏・大門と共に空港まで合唱団の到着第1便を出迎えに言ってまいりました。皆さんお元気でお着きになってまずは一安心。スイスから、パルマから合唱団の友人や御家族のお嬢様らも次々と到着され、何とこのホテルに総勢144名の日本人ツアー客が泊まることに成ったのでした。さぁ明日はいよいよオーケストラとの最終ゲネプロが行なわれます! どうか良い演奏会に向けて良き供えを神様がさせて下さいますように・・・
またまた超長文・・・ごめんなさい!
7月29日 薄曇り 後快晴 時々雨
朝5時半に起床し、風呂に入り洗濯をすませ、家内に今日手術する愛犬「ナナ」の様子を伺うと「今病院に連れて行ったところで、手術後2日くらいの入院加療が必要だからお帰り下さいと言われ帰って来た・・・」とのこと。少し涙声だったのでこちらも少し不安に成りました。大体今日オケ合わせで明日本番の曲が曲だけに不思議な感覚・・・でもこの曲は、ここ数年の間に次々に亡くなられた親戚・友人・知人の方々の天国での平安を願い祈りつつ歌うものと決めているので、是非そこに我が家の愛犬が加わらないことを祈るばかり。あぁ主よお護り下さい! さて合唱団の半日市内観光とは外れて、私は昼前まで部屋であれこれ練習しまして、街までゆったりと市バスででまして、昼食会場で合唱団の皆様と合流させて頂きまして、少しばかりの買い物をしておりますと、急に降り出した雨の為にまたまた傘を買う羽目に成りました。
昼食会場ではもう既に半分くらいの方々が昼食を今や遅しと待っておられました。皆様様々な思いでこのツアーに参加されておられる事をお聞きしまして本当に有り難い事だなぁと感謝しつつ、オーストリアの珍しく魚のお料理を美味しく頂きまして再びホテルに今度は合唱団の皆様と共に観光バスで戻って参りました。そして再び休養を十分にとってバスがリハーサル会場に向かおうとしたのですが数人の方々がバスの集合時間まで時差ボケのお陰で少々昼寝を長く取り過ぎたのか時間を勘違いされたのか、遅刻者が数名出てしまった辺りからこの日の雲行きが少しずつ怪しくなってきました。リハーサル会場には既に指揮者ツィフラー氏がお待ちかねで、申し訳なく思ったのですが丁寧に発声練習から御指導下さいまして、大門が通訳が居ないことに気付くや否やその役割りを買って出てくれまして、結果的には大変良い練習をして下さったし、思いもよらずに速い指揮者のテンポ設定の合唱曲にも皆さん必死についていって下さって居たのですが、ここでも時差ボケから数名の居眠り者が出ましてピリピリとしたムードが漂って参りました。私もやはり合唱指揮者とソリストの一人二役は嫌だなぁと感じ始めたのですが、それはその後のオケ合わせで現実のものとなってしまいました。
先ず合唱団員の配置も並びも当日指揮者が決める筈だったのですが合唱団員席に在るべき山台をソリストの台として使ってしまっているので真ん中に陣取って堂々と歌う筈の男声陣が谷に落っこちたような状態になってしまい、奥床しい日本からの男声陣はその谷間でじっと春を待つ鶯の様な状態で歌わさせられて居たので、私が前に来てと合唱団員に直接指示を出してもなかなか周りのオーストリア人の巨漢に阻まれて前に出られません。
女声陣は指揮者が元々用意して下さっていたステージ両脇の新設の山台にオーストリアの女声を配して下さったのでまぁまぁそれ程の混乱は在りませんでしたが、男声陣からは練習終了後から不満が噴出! 私も様々に指揮者に工夫を願い申し出たのですが、逆切れと言う訳では無いんでしょうが「辻と大門は先日の練習と違う歌い方をしたので残ってもう一度プローベをし直す!」と言い出す始末! まぁ日曜日に御自身の長男の結婚式もあり、お母様がブダペストから出ていらっしゃる等など理由は色々在ったんでしょうが大人しくお付き合いすることにしました。ソプラノのアメリカ人のソリストで19年もこのザルツブルグで歌っておられると言うソリストも御好意でお付き合いくださいました。私はマエストロに「貴方は先日のプローベで私と大門だけを呼んでプローベをし、短く切ってピアニッシモで歌えと言った箇所でも女声にはレガートを、オーケストラにはフォルテを要求されてましたが・・・」と訊ねると何故か態度が変わり、ソプラノソリストのシャルロッテ氏の意見を常に求めながら練習を進め、彼女の「イエス!」がそのまま我々への指示になって行くのはやはり納得しかねる物でしたが・・・まぁ私も指揮する時には似たような事をやっている事は少なくないし、特にソプラノ・ソリストにはなかなか文句もつけづらい事は重々招致しているので練習後はにこやかに礼を述べて帰ってきました。夕食会場へ向かう途中「山台を用意可能!」の朗報が入り少しホッとして夕食を済ませホテルに帰り着きました。一時はザルツの空の様に変わりやすく不安定な演奏者としての指揮者・ソリスト・オ-ケストラ・合唱団員夫々のメンバーの表情に危機感を覚えましたが、最後には何とか無事に明日への準備と演奏会の成功への団結力が生まれたことを信じたいと思いました。明日は夕方5時から短時間のリハーサルを済ませて18時半には開演。20時には美味しいビールが飲める筈ですが・・・これまた神様にお願いするばかりです。
そうそう愛犬ナナの手術は本日無事に成功裏に終わったそうです。
こちらの回復もまたまた・・・「神のみぞ知る」であります。
7月30日 曇り・・雨・・
どうでも良いけど・・・寒い! 合唱団が着いてからの方がお天気はそこそこ良いのに本当に寒い日が続いています。風邪を引いているメンバーもチラホラ。さぁいよいよ本番当日の朝を迎えました。今日こそは一日モーツァルトレクイエムのソリストとして我侭に行動するつもりです(きのうまでは60%くらいしか我侭してなかった)。朝風呂がすっかり癖になりました。これから優雅に朝食。それにしても東京の暑さ、欧州諸国の熱波のニュースばかり聞いていたのでこの気温の低さは少々驚きです。昼間でも半袖一枚で町を歩くと震えるほどの日が続きますが、現地の方にお聞きすると2週間前は連日35℃を超える気温だったそうで冷房の設備を持つ家が殆ど無いこの街ではなかなか辛いものがあったとの事。これまた今回のツアー参加者の行いが幸いしたのかも知れません。
朝食会場は漸く時差ボケから脱出されたメンバーが少しずつ元気を回復されている様子。良い兆候だと思います!
今日は朝からテレジアミサの練習があるのですが、ソリストである大門と私はモーツァルトのレクイエムの本番に備えて充分に備えをする様にとお役御免と成りました。そう言えば明後日にはこちらを経って日本に戻りイキナリ福島で合唱講習会を何と9時半から21時半までを2日間と言う超ハードスケジュールなので、この辺で真の時差ボケ状態にしておいたほうが日本で楽かも知れません。部屋でゆったりとしていますと外はかなりの勢いで雨が降っておりまして、雨が降り出す少し前に近くのスーパーで買い溜めした牛乳(自然食の物ばかり扱うスーパーだったんだがこれが本当に美味しかった)と私がオーストリアで一番好きな食べ物、レバーケーゼ・センメルとモッツァレッラチーズ&トマトのサラダと、昨日ソプラノのソリストに勧められた林檎とバナナを・・・って全部いっぺんに食べてませんよ!! それらをパクつきながら昼寝も2時間もしまして、ブロイラー状態でその時を待ちました。そして16時にいよいよ我々はコンサート会場での最終直前リハーサル&本番に向かいました。私自身昨日は少し声がガラガラしてマエストロ他に心配をお掛けしたんですが十二分な休養のお陰で今日は大丈夫そうだし、合唱団も現地合唱団の助手の方・ヴォイストレーナーの方々のお助けもあってよい備えを持って舞台に立つことができました。昨日の大問題の男声合唱団の立つ山台も立派に完成していました。そしていよいよ超満員のお客様を大聖堂にお迎えしましてコンサートはスタートしました。美しくも軽妙なオルガンソナタの導入が会の雰囲気を益々盛り上げてくれます。そして合唱団の「Requiem~」が鳴り始めた瞬間、私はこの日の大成功を確信しました! 合唱団は立ちっ放しだったのに最後まで緊張感を失うこと無く良い歌を聞かせてくださいました。後ろから合唱団とオーケストラの素晴らしい演奏を浴びながら、我々ソリスト陣も良いパフォーマンスを果たせたと自負いたして居ります。(本当はまぁ色々あったんだけど・・・汗)
当然の事ながら打ち上げも大いに盛り上がりまして、合唱団からもソプラノのソリストも翌朝に御長男の結婚式を控えた指揮者御夫妻も御参加下さって至福の時を持ちました。
大門とだからこそ出来たこのツアーの素晴らしさを帰り着いたホテルで更に再確認しながら、すっかり馬鹿に戻って喜びを分かち合いました。流石に疲れたのでそれでも就寝は0時を超える事は有りませんでした・・・幸せな一日 神様に感謝!
いい加減嫌になってきたでしょう!? ごめんね!
7月31日 超快晴!!
演奏会のご褒美とばかりに晴れ渡ったこの日のザルツブルグ! 素晴らしい晴天に恵まれた我々は、ザルツカンマーグートの観光へと出掛けました。素晴らしい景色・山々・美しい街並み・様々な色で迎えてくれる沢山の神秘的でさえある湖。モーツァルト家の特に母方縁の地であるこの地方を廻り、ザルツブルグ音楽祭正式プログラム参加の演奏会出演の重圧から解放された人々の顔は皆笑顔・笑顔・笑顔!! これが演奏旅行の醍醐味と思って間違いありません! さてしかし私はこれから荷造りして明日朝のミサ出演と、その直後の大慌ての帰国に備えます。
夕飯はまたしても大門と彼の指導する合唱団のお二人と共にザルツのビアガーデンへ歩いていって参りました。良く呑みよく食べましたがそれ以上に良く歩いたザルツ滞在の一週間でした。
素晴らしい時を本当に感謝するばかりです! 御参加の皆様の御帰国までの旅程の上にも神様の豊かな恵みと護りが在ります様にと祈ります。
ツアー御参加の皆様! 改めまして今回の御参加を感謝申し上げます。 そして夢の様な素晴らしい機会を提供し、しっかりとしたサポートを全力で果たして下さいました株式会社ラテーザの皆様にも心から御礼申し上げます! また・・・行こうね!!
8月1日 更に超快晴
夏らしいと言うか、ザルツブルグにしてはかなり気温の高い一日と成りそうな超快晴の朝でした! 今日はいよいよ最後の公式行事! 大聖堂のミサに参加すると言う大仕事をメンバーの中の有志数十名が務めました。曲はハイドン作曲のテレジアミサ全曲。この大曲を地元のオーケストラ&ソリスト&コーラスメンバーに混ざって見事な演奏をしてくれました! 私は先日のプローベに夜のレクイエムの本番の為に集中して出られなかった事と、今回のミサは大聖堂の二階部分の聖歌隊席で演奏する為に、床が心配と言うことで御遠慮申し上げました。本当のミサのあり方(今回はザルツブルグ音楽祭さなかと言うことで特別に90分枠の長大なミサでしたが・・・)を満喫されて、歌われた皆さんはもとより、御ミサにあずかった皆さん口々に「貴重な体験だらけの今回のツアーでした! 来て良かった!」のお言葉を頂きまして、誘った側と致しましては大変嬉しく満足を致して居ります。
さて、そんな更に数日ヨーロッパに残る皆さんとのお別れも早々に、私は一旦ホテルに戻って預けてあった荷物をタクシーに詰め込んでザルツブルグの空港から乗り継ぎのフランクフルト空港へと可愛いプロペラ機で飛びまして、何とこの空港で5時間以上もの待ち時間の後に成田空港へ向かって帰国の途に着きます!! この空港は本当に行きも帰りも何らかの時間を私に与えてくれました。せめてこの待ち時間のうちの30分を行きの時間に充ててくれたら・・・いえいえ、贅沢は言いませんとも! きっとこれも何かの厄落としでしょうから・・・では皆様日本に戻りましてからこの日記は公開させて頂きます!!
お読み下さった皆様、かくも長文とのお付き合い、心より御礼申し上げます!
あんたも好きネェ
